菅政権が誕生して、目玉政策の1つである「携帯料金の値下げ」が本格化してきました。
大手の3大キャリアであるNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクは相次いで、サブブランドを発表し、また第4のキャリアを目指す楽天モバイルも、大手サブブランドを意識した料金設定を打ち出しています。
夜はまさに携帯キャリア戦国時代。
その先鋒に立つのはサブブランド。
サブブランド戦争とも言えます。
夢の5Gになれば、通信速度・同時接続数の向上、ネットワークの低延化は、リアルタイム性を向上させます。
通信技術の発達により、自動運転や遠隔医療の飛躍など、未来技術により、様々な夢が語られてきました。
私は技術の発展と未来を夢のように描くストーリーは好きです。
私の世代では「ユビキタス」という言葉を10年前以上に聞いたことがあると思います。
ユビキタスは『(コンピュータ ネットワークなど情報通信技術を利用して)いつでもどこでも簡単に、所望情報が得られるさま。』と定義されています。
つまり、今のスマートフォンはまさに、そのユビキタスを実現したと言えます。
これから更にIoTも発展していくでしょう。
かつて夢だったスローガンや目標は、今は私達の日常に取り込まれるようになりました。
5Gが見せてくれる夢も、そう遠くない未来に、私達の日常になっていると確信しています。
しかし、夢は夢で、現実は現実です。
5Gはまだ始まったばかりで、目に見えた革新はまだ日常にありませんが、1つの現実は私達に待ち構えてます。
それが料金です。
5Gには通信速度と通信容量が向上します。
高速・大容量を打ち出しているので、私の5Gに対するイメージは、ほぼ無制限で利用可能、あるいは4Gよりも上の大容量が使える!と抱いていました。
しかし実際は、料金プランを見てもまだまだ制約があります。
まだまだ5Gの基地局はほんのわずかで、設備投資にコストが掛かる事を考えればやむを得ないかもしれません。
技術革新の必要性を私は強く感じてますが、一方で多くの人にはそれほどの技術も必要なのかどうか、疑問に到達しているのではないでしょうか?
例えば、2時間の映画のダウンロードを、4Gでは5分掛かる所、5Gでは3秒で済むという説明があります。
多くの人にとって、5分だって十分速いです。
確かに3秒に価値が無いとは言いません。
しかし、人間の知覚を超えた技術革新は、多くの人にとって、そこまでを必要としなくなるでしょう。
例えば、テレビが100インチになり、拡大機能を使えば競技場の石ころまで正確に映せる所まで、技術は必要でしょうか?
私のようなマニアックな人には受けるかもしれませんが、それよりも多くの人が求めているのは、安価で高品質な、コストパフォーマンスにあったものだと思います。
本題に戻ると、そのような意味で言えば、サブブランドの携帯料金プランで重要なのは、5Gを使えるかどうかよりも、4Gでもいいから、安くて分かりやすい料金だと私は思います。
20GBプランを2480円~2980円で大手3社は打ち出しましたが、通話料オプションを考えれば、ほぼ横一線の料金プランです。
また楽天モバイルも、20GBプランを1980円と3社を意識したプランで打ち出してきましたが、細かな条件があり、分かりにくいと思います。
私は技術の発展は必要だし、サービス維持と発展のためにも価格が高止まりしてしまう事には理解しているつもりです。
サブブランドの掲げる「オンライン化」による人件費削減にも理解してますし、支持もしています。
しかし、料金プランの分かりやすさという点においては、何とかならないかと個人的には思います。
私はUQモバイルの3Gのデータプランと、ソフトバンクのガラケーで通話放題プランを利用してます。
今後も変わるであろう、携帯料金とそのサービスをよく注視していきたいと思います。
【参照:どれが安い? 「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」&「UQ mobile」「ワイモバイル」コスト比較 – 価格.comマガジン】
https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=16551
【参照:楽天モバイルの新料金プラン 1GBまでは無料、20GBで月額1980円の段階制に】
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2101/29/news109.html
【参照:5Gとは?4Gとの違いや現状の課題について解説 – Digital Shift Times(デジタル シフト タイムズ) その変革に勇気と希望を】
https://digital-shift.jp/flash_news/1452858
【参照:5Gユーザーは4Gユーザーの約2.7倍データ通信量を多く使うとの調査結果 – iPhone Mania】