4月8日、小室圭氏が長文の反論文章を公開しした事で大きな波紋を呼んでいます。
私は、もはや小室氏に問われているのは、報じられている金銭トラブルの説明ではないと思っています。
秋篠宮殿下、そして天皇陛下にまでも苦言のお言葉をいただいた「多くの国民が納得し喜んでくれる状況」について、小室氏がしっかりと作りだす事にあります。
私は、これまでの小室氏の行動には多くの疑問があり、バッシングは決してマスコミだけのせいではないと思っています。
公開された文章の踏まえながら、小室氏の問題点について考えたいと思います。
目次
まるで法定文書?なぜこれほど長文が説明に必要なのか
公開された文章はA4用紙で全28ページのPDFです。
文書本体が24ページ・概要が4ページになり、その文字数は4万字です。
本一冊の文字数が10万字とも言われているので、いかに長く説明しているかをうかがえます。
私も一通り目を通しました。
しかし、結局は今までの説明を詳細かつ丁寧に、そして法的文章のような堅苦しい表現にしたようにしか思えません。
注釈だけで4ページなので、相当なものです。
正直に長くすればいいというわけではないと思います。
これを読んでほしい相手には、まず始めから負担になってしまうでしょう。
よほど、これまでの報道姿勢に不満があったこと、そして自分自身に問題がなかった事がうかがえますが、説明としてこのような文章を発表する事は、解決どころか、国民の納得から、ますます遠ざかってしまったと思えます。
2年の沈黙を破った理由
今回の文章を発表するにあたり、2年間の沈黙を破った理由が記載されてます。
それは、昨年の秋篠宮殿下のお誕生日のお言葉と、週刊現代の元婚約者の記事が事実無根である事、この2点と説明しています。
大きな違和感があるとしか思えません。
元婚約者のプライバシーを守るためといいますが、それがこれほど長い沈黙につながり、そしてこのタイミングでの長文公表なのか、全く納得がいきません。
2年もの歳月があれば、もう少し別の対応はできたと思います。
金銭トラブルはあった?借金かそうでないか?
文章の中では、金銭トラブルは存在しない事が堅く丁寧に説明されています。
まるで裁判所に提出するかのような言い回しの文章です。
文章の中には『金銭トラブルと言われている』という表現が多く出てきます。
この表現から、小室氏側に金銭トラブルは存在していないという認識が強くあるようです。
また、文章の中には「借金を踏み倒した親子」という世間の認識に関して、事実無根という強いこだわりが説明されています。
しかしもはや、この事実というものは、どちらであっても、国民にとって大きな問題ではないと思っています。
本人の解決能力が問われているのではないでしょうか?
「元婚約者の方」への恨み節しか見えてこない
文章では母親の元婚約者に対して「元婚約者の方」という表現が多く見られます。
そして、金銭問題は、金銭的支援であり、当初 婚約解消当時に小室氏側が返済を求めたものの、元婚約者は辞退し、後から要求された事に小室氏と小室氏の母の恐怖が倍増した事を綴っています。
要約すれば、自分たちは悪くないが一方的に絡まれている、といった所でしょうか。
また、支援に感謝しているなら、お金を渡すべきという意見に対しても、元婚約者の主張が正しい事を認め、小室氏や小室氏の母が、『借金を踏み倒そうとしていた人間だった』という烙印を押される事から、お金を渡さなかったと説明しています。
これはまったく自分本位だと思っています。
もし感謝しているなら、お金を渡す選択肢の方が、まだ世間は納得したと思えます。
もちろん、小室氏の主張が100%事実なら、法的にも返す必要はありません。
しかし、問われているのは、このような事態が発生したときの解決能力です。
小室氏は皇室の眞子内親王殿下との結婚の意思があるのですから、ましてや弁護士を目指しいているわけです。
この程度の問題を解決できずに、元婚約者への恨み節だけでは、解決どころか事態は益々悪い方向に進むだけです。
皇室を何と心得るか?
そもそも小室氏は、皇室を何だと思っているのでしょうか?
皇室については、国民の中でも様々な認識があります。
そのような認識の違いから、小室氏を批判したり、擁護したりという意見も出ているのだと思います。
私は、日本の皇室は、世界で唯一の2000年の歴史と伝統を持つ、日本人が次の世代にその伝統を守るべきものだと考えています。
もちろん、現代に合わせて欧州の王室のような、開かれた王室を目指すべきという意見があることも知っています。
ただ、私は長きに渡り、先人たちが知恵を絞り、伝統を継承してきた事は非常に日本にとって重要であると考えており、私達も今の皇室を守るため努力しなければならないと、個人的には思っています。
しかし、小室氏にはそのような考え方が、どうやらないようです。
この文章を読めば、そのような皇室への敬意が感じられません。
そもそもこのような国民が心配する問題を引き起こし、解決に至れないのは小室氏の責任だと私は考えています。
適切に対処できなければ、このような事態を引き起こすことを想像できなかったでしょうか。
文章には、天皇陛下への言及が一切ありません。
天皇陛下のお誕生日会見で、小室氏の事を言及されたのは、陛下としては大変お心苦しかったと思います。
天皇は絶対君主ではありません。
日本国憲法との整合性・権能から、陛下のお言葉にはそのようなお心苦しさがあったと私は思っています。
このような事からも小室氏は皇室に対する敬意というものが全く無いと、私はみています。
多くの国民は絶対に喜んで祝福してくれない
このような状況、今回の文章発表をみても、小室氏に対して国民の理解は得られたとは言えません。
むしろSNS上では批判の声がより大きくなっています。
また、元婚約者には今回の発表を伝えていないそうですが、相手が一方的だからといって、こちらも一方的になる必要はあるのでしょうか?
皇族をお嫁にもらおうとする立場、そして弁護士を目指している人物のする事だと、私には思えません。
私は文章ではなく、たとえどんなにマスコミが信用できなくても、自身の言葉でしっかりと表にでて説明すべきだったと思います。
そんな様子を見ていて、国民の間には大きな違和感、不信感が広がってしまったのではないでしょうか。
「多くの国民が納得し喜んでくれる状況」というのは、きっとこの先ないかと思います。