中国に筒抜け?早くも廃れた「クラブハウス」の恐ろしさ

話題の招待制音声SNS「クラブハウス(Clubhouse)」。
最近、耳にする事も少なくなったのではないでしょうか。

どんなものにも流行り廃りはありますが、私の個人的な感想ですが、あまり音声のSNSというものは、最初は物珍しさもあったものの、このままメインのSNSになるほど市民権を集めるようには思えません。

そして廃れるキッカケになったかは分かりませんが、クラブハウスが流行り出した頃、恐ろしいニュースが上がってました。

音声情報が全て中国の企業に筒抜けという話です。

クラブハウスのインタフェース事態はClubhouseが開発してますが、音声データやインターネット配信をしているのは、上海にあるAgoraという会社との事です。

中国企業にデータが送られていて、しかも暗号化されていない生データが送られていると、スタンフォード・インターネット・オブザーバトリー(SIO)の調査で判明しました。

まず何が問題なのでしょうか。

暗号化されていないデータをインターネット上にやり取りする事は、現在では非常に問題です。
ネットショッピングなどの個人情報をやり取りする場合、必ず暗号化がされます。
これは個人情報を介しない通信も、現在では暗号化が推奨されており、ほとんどが暗号化通信(httpsなど)になっています。

そしてクラブハウスはアメリカ企業だと思いきや、中国にデータを送っている点です。
中国企業は、中国政府に対して情報開示を要求されれば、拒むことができません。
それは他の先進国でも情報開示が行われますが、日本などでは、犯罪などの関連に限り、司法の手続きを経て情報開示がされる仕組みになっています。
中国では、一党独裁体制の中国共産党が恣意的にそれを運用しているのが大問題です。

この問題は中国製の人気アプリ「TikTok」でも同じような懸念が言われました。
また、コロナ禍で注目を浴びたオンライン会議ツール「Zoom」も中国のサーバーへデータを送信しているという懸念も生じました。

中国の検閲や不当な情報収集などに使われるため、安全保障上の危険性から、各国で利用制限や警戒をしています。

実際、クラブハウスは作家の竹田恒泰氏が「ウイグルでのジェノサイド」を発信したら、アカウントが凍結されました。
これこそ、中国の検閲の結果と言ってもいいでしょう。

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インターネット空間は、自由な空間であるべきです。
ところが、中国の表現の自由を許さない政治体制は、国境のないインターネット空間に、その恐ろしい支配力を及ぼそうとしています。

これから先も、アメリカ企業の顔をした中国の中華アプリが、そのようなリスクをもって登場するかもしれません。

個人の端末にはどうせ大した情報も入っていないと思われる方も多いでしょうが、中華アプリから、知らない内に不正アプリが組み込まれ、盗聴に利用される可能性もあります。
また、自身の端末を踏み台にした、サイバー攻撃をする可能性もあります。

スマートフォンは便利で今では欠かせない私達の生活ツールです。
だからこそ、私達自身、アプリを使う上で、こうした問題点もよく知るべきだと私は思います。

【参照:Clubhouseのデータは中国企業Agora社に送られている。スタンフォード大が警告 | ギズモード・ジャパン
https://www.gizmodo.jp/2021/02/clubhouse-agora.html

【参照:話題の「Clubhouse」に中国当局へ情報が漏れる恐れ。開発元はセキュリティ強化を実施 – Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/clubhouse-will-improve-security-to-china-spying-fears-031020362.html

【参照:音声SNS「クラブハウス」(従業員10人)、 ほぼ中国企業だった… | Share News Japan
https://sn-jp.com/archives/30606

【参照:「クラブハウス」中国に利用者データを転送か 米大学が指摘

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