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川勝知事の御殿場差別「コシヒカリ発言」とは
私のブログでも前回取り上げましたが、川勝知事が総選挙前の参議院補選の応援演説の中で、「あちら(御殿場)にはコシヒカリしかない」と御殿場差別発言して、大きな波紋を呼んでいます。
当初は静岡県内だけの出来事でしたが、今では全国ニュースにも取り上げられ、中々謝罪をしなかった川勝知事は、ようやく謝罪をする運びになりました。
2021年11月12日の定例会見での謝罪
川勝知事は、11月10日の夜9時から、臨時の謝罪会見を開いて謝罪を行い、そして本日12日に公式会見にて冒頭に発言を撤回・謝罪しました。
私はこの会見を全て聞きました。
知事は相変わらず意味不明な発言をしておりました。
その中で問題だと思われるポイントをいくつか紹介したします。
山崎真之介議員を応援しないのは、女性問題は関係ない!?
記者から前回の会見で、知事が補選で応援した不倫騒動を引き起こした山崎真之介議員について「もう応援しない」と言った真意が問われました。
前回会見では、知事は「誠に至極残念。もう応援する事はない。」と二言で済ませました。
その言葉を聞けば、誰しも不適切な女性問題を起こしたので、そのような人物の応援はしないと言うふうに捉えたでしょう。
ところが、この発言の真意は「山崎さんがもう40歳なので、30代までは独り立ちに手を貸すが、40歳からは独り立ちしてほしい」という趣旨と説明しました。
記者始め、多くの県民もそんな風に受け止めなかったと思います。
つまり、今後応援しないのは、山崎氏の不倫問題は関係ないとの事です。
川勝知事は、今回、自身のコシヒカリ発言で御殿場差別発言をするほど、山崎氏を熱心に応援されました。
川勝知事を信じて投票した有権者もいるでしょう。
その責任については一切言及がなく、事もあろうか「40歳だから自己責任」「試練を乗り越えて、信頼される人間に立ち直って」「山崎氏の果たした責任は小さくない」と一転擁護する発言をしました。
呆れ返って口が塞がらないとは正にこの事です。
何を言っているんだ?と私は思いました。
川勝知事のこのような認識や、伝え方は問題だらけだと私は感じました。
ちなみに、当選後、山崎氏から川勝知事への不倫問題を含めた連絡は一切なく、川勝知事自身も当選後に初めて山崎氏の不倫問題を知ったそうです。
公務と政務の区別が未熟だった
川勝知事がしきりに言うのは「公務」と「政務」です。
公務は公人としての県知事としての立場であり、政務は応援弁士としての立場と位置づけられてます。
今回、本格的に応援弁士、政務活動したのは初めてで、自身が未熟だった故に、このような不適切な発言をしたと言います。
しかし記者からも問われてましたが、他の首長さんなども政務活動はします。
問題なのは、未熟とかそういう話以前に、いくら片方を蹴落とすための選挙だと言っても、言っていい事と悪い事くらい区別がつくはずです。
それを周囲から指摘されてから一昨日まで、ずーーーと言い訳に終始していました。
騒動が大きくなってから、御殿場の人が傷ついていると知ってショックだったとは、一体どの口が言うのでしょうか?
ショックなのは御殿場市民と静岡県民です。
県議会では、静岡県県政史上初の「不信任決議案」が出されようとしています。
川勝知事の謝罪は、そうした自身の地位が危なくなったとみて、自らの保身のために手のひらを返したとしか思えません。
もし心からの謝罪の意識があれば、この問題がこんなに長引く事はなかったでしょう。
地域の産業や人口が、政治家としての要件なのか?
川勝知事の発言で何が問題だったかと言えば、それは地域の産業や人口を比較し、それを差別的に揶揄した事です。
「人口が8万人・80万人」「コシヒカリしか無い」「観光しかない」と、非常に差別的な比較発言の上、選挙での政策論争に何か関係あるのでしょうか?
これではまるで、人口8万人のコシヒカリと観光しかない御殿場市の人間は相応しくないと聞こえてしまいます。
差別意識の強い大問題発言です。
これがもし、若林氏がになった御殿場市政を、人口は減少した、農業政策がまるで分かってない、観光以外の産業に力を入れてない、と言われれば、それは政治的な批判です。
こんな事は一般人でも分かるものです。
博識と言われる川勝知事が分からないはずありません。
つまり、分かっていたけど、謝ることが嫌で逃げて、波紋が大きくなったら渋々謝ったとしか、私には見えません。
メディアの切り取りが原因なのか?
川勝知事は、一昨日の臨時会見で、メディアに切り取られたという要因を上げました。
しかし、知事は切り取り事態に異議を唱えた事がなく、どのように報道するのかは自由であると繰り返し言ってました。
なんだかそれはそれで、暗に切り取りが悪かったと仄めかしているように思えます。
本当に切り取りが問題でなければ、そんな発言はしないでしょう。
ところが知事は切り取りを要因に上げましたが、静岡新聞の方で全文を掲載した所、インターネット上では「コシヒカリ発言よりもっと酷い」「揶揄と言うより御殿場を見下している」「東部を馬鹿にしている」「全体として支離滅裂」という声が多く寄せられました。
これは、全文を聞けば理解してもらえるという川勝知事の発言とは真逆です。
しかし知事はこの質問に正面から答えず「比較の指標を出した」「今は間違いだと思っている」と答えるに留めました。
つい最近の言っていた事さえ、筋も通ってません。
一体何なのでしょうか・・・
若林氏は何を食べたいかで「コシヒカリ」と発言しただけだが…
このコシヒカリ発言で多くの人が理解できない根本があります。
それは、若林氏の発言を逆手に取ればと川勝知事は言うが、そもそも若林氏は報道陣の質問で、死ぬ前に何を食べたいかという問いに「御殿場のコシヒカリ」を上げただけです。
それがなぜ、逆手に取って農業政策批判になるのか、意味が全く分かりませんし、そもそも「コシヒカリしかない」は農業政策批判にすらならない、ただの差別発言です。
これはもし岸田総理が、広島には何でもあるが、静岡にはお茶しか無いと言ったらどうでしょうか?
これを想像すれば、川勝知事の発言がいかに愚かで差別的だったと分かるはずです。
口にしてはならない発言の上、指摘をされたら即刻平謝りするしかないでしょう。
巨大組織・自民党のバックアップを受けた、当時劣勢だった山崎氏を当選させるため、若林氏を徹底的に叩いたと言いますが、限度知らずもいい所です。
不信任決議案が出されようとしている事について
本日、静岡県議会では、最大会派の自民党改革会議から、県政史上初の「不信任決議案」が出されようとしています。
その受け止めを記者から聞かれた知事は、議会や議員先生の権限を行使する権利があり、日本の民主主義は良くできていると答えました。
二元代表制の講義など聞いてません。
教授時代の教えグセが消えないのでしょうか?
そのような事態にまでなった事に対する、知事の受け止めを聞かれているわけです。
県民や対話ができない事がつくづくよく分かります。
川勝知事は静岡県知事を辞めるべき
私は、川勝知事は静岡県知事を辞めるべきだと思ってます。
知事は度々問題となる発言を繰り返し、その度に反省と二度とされない事を約束してくれました。
しかし今回また繰り返されました。
しかも今回はあろう事か、同じ県内の御殿場市民を攻撃し、県民の不信を生みました。
今日までに県庁への抗議は1000件を超えてます。
あれだけ重大な差別発言をしながら、意味不明な言い訳を繰り返し、謝罪会見でも意味不明な説明を繰り返すのですから、当然でありあります。
今回は次元の違う問題です。
私は静岡県議会における川勝知事の不信任決議案を支持し、川勝知事は静岡県庁を去るべきだと考えます。