西日本新聞の2月4日の記事が話題を呼んでます。
見出しは「ウイグル 10万人不妊手術」「中国強制?5年で18倍」という衝撃的な内容です。
西日本新聞さんの「これぞ新聞」という仕事に敬意を表します。 pic.twitter.com/1r7bVIeFsH
— 早坂隆 (@dig_nonfiction) February 5, 2021
日本では主要メディアがあまりこの「ウイグル問題」について取り上げてないと思いますので、知らない人は多いかもしれません。
ウイグルというのは、中華人民共和国にある行政区「新疆ウイグル自治区」の事です。
日本で言えば都道府県の1つにあたります。
面積は中国国内最大で、日本の4.4倍くらいの大きさがあります。
新疆とは「新しい土地」という意味です。
ここには元々ウイグル人を始めとする人たちが住んでいました。
ところが現在は中国の一部になっています。
中国の民族問題は、ウイグル・チベット・モンゴルなど複雑な問題がありますが、要するに中国の漢民族に支配されている地域になります。
この背景が大きな人権弾圧、いや人権蹂躙とも言える問題を生じさせています。
ウイグルでは、先の西日本新聞の記事で紹介されているように、かなりの数の不妊手術が行われています。
中国政府側の言い分は「住民が自ら望んで不妊手術を受けている」というものですが、果たして自発的にそんな事望む人が大勢いるのでしょうか?
不妊治療でなく、不妊手術です。
猫や犬に施すように、子供を産めなくなる体にする事です。
ウイグルでは、中国政府による弾圧が度々出てきます。
日本に住むウイグル人も、中国政府に監視され、故郷の家族が人質かのごとく取られていると証言される方もいます。
もし日本でこのような事が行われていたら、日本社会は大混乱になるでしょう。
メディアは大きく騒ぎ、国民は大きく動揺し、国会は大紛糾で政権は吹き飛ぶでしょう。
コロナ患者の入院拒否に罰則を設ける話だけで、かなり意見が分かれているのに、ウイグルの現状は日本を始め多くの先進国では有り得ない話です。
アメリカでは、こうしたウイグル人への人権蹂躙を問題視する声がある一方、日本ではなかなか国会でもあまり聞こえてきません。
最近は、国会でも勉強会などを通じてこの問題への取組を始めているようですが、我々日本人もこのような問題に関心を寄せるべきだと思います。
漫画家の清水ともみ氏が、このおぞましいウイグル人権蹂躙を、証言者の方のお話を元に書かれていますので、ウイグルでの出来事がいかに恐ろしいか分かると思います。
ただし、おぞましいないようなので、もし見られる方は覚悟をもって見られた方が良いかもしれません。
【参照:清水 ともみの作品一覧 | 無料で漫画が全巻読み放題! – マンガ図書館Z】
https://www.mangaz.com/authors/detail/477
日本人として、このようなおぞましい隣国があるという事を、よく知り警戒心を怠ってはならないと私は思います。
【参照:ウイグル族10万人不妊手術 中国強制?5年で18倍|【西日本新聞ニュース】】
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/688137/
【参照:「中国に戻る道ない」ウイグル人、苦渋の国籍変更 悲痛な訴え高まる|【西日本新聞ニュース】】
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/686249/
【参照:スパイ行為を要求、家族を“人質”に…在日ウイグルに中国の抑圧|【西日本新聞ニュース】】
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/655780/
【参照:英外相、中国がウイグル人に「おぞましい」人権侵害と非難 – BBCニュース】
https://www.bbc.com/japanese/53468404
【参照:新疆ウイグル自治区 – Wikipedia】