2021年は静岡県知事選挙があります。
投票日は6月20日で、いよいよ1週間を切りました。
現職の川勝知事と、参院議員だった岩井茂樹(しげき)候補の2人が立候補しています。
既に期日前投票も始まっています。
情勢は、現職の川勝知事がリードしているようです。
さすが12年間知事を続けられていただけあります。
しかし川勝知事には、県のリーダーとして様々な問題点もありました。
一方でマスコミは、力を入れて静岡県知事選挙を報道しません。
全国的に見れば静岡はローカルなので、仕方がないかもしれません。
しかし、私達 静岡県民にとっては、とっても大事な事です。
なぜなら、県知事選挙というのは、私達の生活に直結する大事な大事な選挙だからです。
そして今回の選挙は、これまでの川勝知事の12年間を評価する選挙でもあります。
決して人気投票ではありません。
川勝知事の12年間、信任できるか信任できないかは、私達、個人個人で判断しましょう。
私は川勝知事には大きな問題点があると思っています。
川勝知事を支持する方も、どうか是非ご一読いただければ幸いです。
両候補者についてよく調べていただき、その上で川勝県政の継続か、岩井候補に託すのか。
どちらに任せたいかを投票所で民意を示しましょう。
どうぞよろしくお願いします。
目次
静岡県民の知事に託す願い
NHKが静岡県民を対象に、静岡県知事選挙のアンケートを取りました。
その中で、知事に求めたいこと、選ぶ上で重視する事を抜粋してみました。
このアンケートのポイントは2つあります。
1つは知事に求めたい事には、市町や国、民間との「連携」といったキーワードが並べられています。
2つ目は「政策や公約」についてです。
私も全く同意見です。
県知事を選ぶ上で大変重要です。
川勝知事、岩井茂樹しげき候補の政策や主張
両候補者の公約や主張が出ています。
まずは こちらをよく参考にしてみて下さい。
川勝知事は市町との連携が取れていなかった
選挙戦も半分が終わりました。
これまでで驚くべき事実が判明しました。
川勝知事の対立候補である岩井しげき候補の応援に、なんと多くの県内の市長さん、町長さんが応援にかけつけているのです。
静岡県内には、35の市と町があります。
なんと半分くらいの市長と町長が、岩井しげき候補を応援しているのです。
ビックリしませんか?
だって、現職の知事が立候補している中で、多くの市長、町長が、言ってみればわざわざ川勝知事に反対を表明しているわけです。
しかも川勝知事は、仲の悪い静岡市を除く34の市町と良好で連携が取れている趣旨の主張を選挙戦でもしています。
それは、長泉町の町長さんも「地域の代表の首長が支持を表明するのは現職知事もいる中では大変難しい。」とハッキリ言ってます。
では、なぜ、皆さんはここまでするのでしょうか?
皆さんが訴えている事をご紹介します。
多くの市長さん、町長さんは、なぜ川勝知事ではダメなのか?
私は正直ビックリしてます。
川勝知事が良好で連携が取れていると主張していた、市長さんや町長さんが違う!と声を上げているからです。
正直、川勝知事は選挙に強いです。
このまま行けば川勝知事は当選するかもしれません。
そうなれば、岩井しげき候補を応援した市長さんや町長さんには不利になるかもしれません。
以前、静岡市長が選挙が終わったら「ノーサイド(ラグビーで、試合が終われば敵も味方もなく称え合う意味)」と川勝知事に言いました。
しかし川勝知事は「無目的に会うようなことはしないほうが良い」とあしらいました。
多くの市民は静岡県と静岡市の対立を心配してますが、このような態度をとられているようでは、岩井しげき候補を応援した市長さんと町長さんも気が気ではないかもしれません。
それでも、あえて岩井しげき候補を応援していました。
岩井しげき候補を応援しなければ、選挙に強い川勝知事に睨まれる必要もないのにです。
一部をご紹介します。
函南町・仁科町長「川勝知事の住民を置き去りにしたメガソーラーを疑問」
函南町の仁科町長は、メガソーラーの設置を県が問題解決しないまま許可を出した事を疑問視しています。
メガソーラーは、大規模太陽光発電所です。
多くの森林を伐採する、環境破壊が行われるとして住民は反対の声を出しています。
しかし、川勝知事は住民の理解も得ないまま、問題も解決しないまま工事の許可を出しました。
仁科町長が川勝知事を批判するのは当然だと言えましょう。
熱海市・斎藤市長「市町の連携や多くの市民の声を聞く岩井さんを推す」
熱海市の斎藤市長は、岩井候補の実績と「市町の連携」において、多くの市民の声を聞ける岩井しげき候補の推しました。
観光が主要産業の熱海市は、岩井さんが知事に相応しいと判断したのでしょう。
伊東市・小野市長「知事として県民の暮らしを守る気はなかった!」
伊藤市の小野市長は、このコロナ禍での川勝知事の対応を批判しました。
去年、私達はコロナ禍で大変な思いをしていました。
そんな中、川勝知事は、地元の首長さん達が来るのを待っていたと言うのです。
見たことも聞いたこともないコロナの災害。
知事は来るのを待っていたって・・・それは誰だって呆れますよね。
伊豆市・菊地市長「スピード感の無いワクチン接種」
伊豆市の菊池市長は、ワクチン接種の一日も早い摂取を要望しているにも関わらず、スピード感が無いと訴えました。
川勝知事は、危機(コロナ禍)の中では、リーダーは変えるべきではないと言いますが、本当に必要な対応を素早くできないリーダーが、そのままでいいのかなと思いました。
御殿場市・若林市長「静岡県何も協力してくれない」
御殿場市の若林市長は、静岡県は何も協力してくれないと痛烈に批判しました。
この話を聞いて、何のために静岡県があるのか?と私は疑問に思いました。
どうやら、静岡県と県内の市町では、かなり連携が取れてない事がよく分かりました。
西伊豆町・星野町長「県知事として活躍していただきたい!」
1つの注目は、西伊豆町の星野町長です。
つい2ヶ月前の選挙で当選した星野町長。
この方は、川勝知事と同じ、立憲民主党・国民民主党・連合静岡の推薦を受けていました。
つまり、川勝知事を応援する人たちが同じわけです。
ところが、反対陣営の岩井しげき候補を、星野町長は応援しています。
既に岩井氏との連携がバッチリとも言えますが、岩井しげき候補の人望の厚さがよく分かります。
牧之原市・杉本市長「本来の静岡を取り戻す!」
もう1つの注目は、牧之原市の杉本市長です。
リニアの水問題、大井川流域の市長さんです。
その市長さんが、川勝知事ではなく、大井川の命の水を、岩井しげき候補に託しました。
牧之原はお茶が有名ですが、去年 鹿児島県に初めて抜かれてしまいました。
本来の静岡を取り戻してほしいという願い、そんな様々な願いが込められているのではないでしょうか。
その他の市長さん、町長さんの声
他にも岩井しげき候補を応援している市長さんと町長さんがいます。
以下のページにまとめてありますので、良かったらご覧下さい。
川勝知事の失言や不誠実な行動の数々
川勝知事は失言が多いです。
確かに失言する事は人間だからあります。
12年前、公約で医療大学を作ると言って作れなかったり、あるいは令和4年までに清水港防潮堤6割整備するという公約を掲げたが、当選後半年で撤回する事もあるかもしれません。
しかし大事なのは、なぜ守れなかったのか?
問われているのは、県民に誠実に説明する態度ではないでしょうか?
ところが、川勝知事はこれまで、数々の問題発言を謝罪しては繰り返しています。
そのどれもが不誠実です。
ご紹介しましょう。
川勝知事は静岡市長に対して「キミ」「キミ」と上から目線
川勝知事は、静岡市長との対談で、静岡市長の事を「キミ」「キミ」と何度も上から目線で言いました。
静岡市長は静岡市民の代表です。
「それは失礼しました」と言いますが、多くの市長さんや町長さんが川勝知事を批判するのは、そんな態度が、いつもにじみ出ているからじゃないかと、疑ってしまいます。
小学生が川勝知事に手紙「ケンカせず頑張ってください」
このようなケンカ腰の川勝知事に対して、8歳の小学3年制の女の子から「ケンカせず頑張ってください」と手紙が寄せられました。
川勝知事は「恥ずかしい」と言いましたが、その後 何も態度を改めていません。
多くの県民が「連携してほしい」と願っているにも関わらず、それをしてくれません。
私はもはや、選挙で民意を示すしか無いと思っています。
静岡県議会議員を「ヤクザやゴロツキ」と罵る
2019年12月、県の構想に反対する県議らについて触れ「県議会にはヤクザもいる、ゴロツキもいる。そういうゴロツキと一線を画してバンバンやってほしい」と発言しました。
ゴロツキの意味は、辞書によれば「一定の住所、職業を持たず、あちこちをうろついて、他人の弱味につけこんでゆすり、嫌がらせなどをする悪者。無頼漢。ごろ。」とあります。
非常に心無い言葉です。
私達が選んだ県民の代表を何だと思ってるのでしょうか?
県民は、議会にヤクザやゴロツキを送ったのでしょうか?
これ、想像してみて下さい。
もし、同じことを菅総理が「国会議員にはヤクザもいる、ゴロツキもいる」と言ったらどうでしょう?
おそらく連日、大炎上です。
と言いますか、こんなヒドイ事言う知事さんっていますか?
謝ったから済むと私は思いません。
川勝知事に反対を言う人は、彼の認識では「ヤクザやゴロツキ」なのでしょう。
博識な学者だった方の言葉とは、とても思えません。
多くの市長さん、町長さん、県議会議員や市議会議員、県選出の国会議員の方々が、川勝知事は連携できないと言ってるのが、この言葉一つとっても十分に分かります。
川勝知事の菅総理に対する学歴差別発言
川勝知事の心無い言動は、何も県内にとどまりません。
菅総理に対しても「菅義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見したということではないか。」と去年発言しました。
学歴差別発言です。
私は菅総理を批判したいなら、それは結構だと思います。
私も川勝知事を結構批判しています。
しかし、差別発言はしません。
あくまで政治批判をしています。
よくツイッターなどのSNSで、匿名性と表現の自由を立てに言いたい放題言う人もいますが、世の中には言っていい言葉と悪い言葉があります。
「ヤクザやゴロツキ」も言ってみれば差別発言、誹謗中傷です。
差別意識のある人を、県のリーダーにしていいのでしょうか?
弱い人の味方と言いつつ、そういう差別意識がある人は、弱い人を踏みにじる事がしばしばあります。
問題発言の後、毎回謝っても、その場しのぎにしか私には見えません。
川勝知事「県民には帰省や県境の移動自粛」をお願いし、自分は軽井沢に帰省して、議会で答えず
川勝知事は去年年末、長野県の軽井沢の実家に帰省しました。
この事を、静岡県議会は追求しました。
すると、答弁したのは、川勝知事ではなく、難波副知事です。
しかもその答弁内容は、「『帰省』という広辞苑の意味から、知事の行動は帰省にあたらない」というものです。
さらに翌日、知事はこの問題で「一般質問では知事は一つということで」と、この問題を答えず、そもそも存在しないルールをたてに答弁を拒否しました。
やましいことが何もなければ、堂々と「帰省には当たらない」と言えばいいだけです。
なんて不誠実なのでしょうか。
私はこれ以上、川勝さんに知事を任せたくないと思いました。
その他の川勝知事の問題点
川勝知事の問題点は、別途以下に書いた記事がありますので、良かったらご一読いただければ幸いです。
県知事選挙は人気投票ではない、しっかりとしたリーダーを選ぼう!
私は川勝知事には多くの問題があると思っています。
だけど、つまりは一番大きな問題は「連携できない事」ではないでしょうか。
このような問題点を抱えていては、国にも市町にも連携は取れません。
県知事選挙はどうしても、国政選挙などに比べて注目度は低いです。
しかし、繰り返しになりますが、私の身近なリーダを選ぶ点において、国政選挙に負けないくらい重要な選挙です。
川勝知事は当選すれば、今までの問題は県民から支持されたと受け止めるでしょう。
私は、このような問題点があっても、川勝知事に任せたいという人を批判するつもりは全くありません。
気持ち的には応援している岩井しげき候補に投票してほしいですが、どのように評価するかは、人それぞれです。
しかし、人気投票にしてはいけません。
民主主義は、民意、県知事などの政治家ばかりではなく、選ぶ私達も同時に試されています。
昨日、香港では民主化運動の象徴・周庭さんが刑務所から出ました。
民主主義が許されない社会では、力で個人をねじ伏せます。
私達は幸せです。
堂々と川勝知事を支持したり、批判する事もでき、そして選挙で代表を選ぶ権利があります。
最後になりますが、静岡県知事選挙。
投票日は6月20日です。
静岡県民の皆さん。
その一票を是非とも投じて下さい!