【選挙戦1ヶ月前】川勝平太 vs 岩井茂樹[静岡県知事選挙2021]

2021年は静岡県知事選挙があります。

私は静岡県民であり、有権者でもあります。

今回の選挙は、全国的にも静岡県民の間でも、注目度は高くないかもしれませんが、私個人としては注目してみています。

目次

2005年からの静岡県知事選挙の結果

静岡県知事選挙の流れを知る上でも、過去行われた4回分の選挙結果をご紹介します。

全て任期満了に伴う選挙です。

現在の川勝知事が初当選したのは2009年です。

そこから今日まで3期12年知事を務めてきました。

静岡県知事選挙結果[2005年・2009年・2013年・2017年]

現職・川勝平太知事は、なぜ静岡県知事になったのか

現職の川勝平太知事です。

2009年に初当選して以来3期を務め、今回4期目を目指しています。

川勝知事の前任者は石川嘉延氏(当選4回:1993年8月 – 2009年6月)です。

石川氏は、静岡文化芸術大学の理事長であり、その後任は川勝氏が務めてました。

そして石川氏の知事時代、川勝氏はブレーンを務めてました。

2009年の静岡県知事選挙で、川勝氏は自民党・民主党の相乗り候補として名前が挙がりましたが、出馬について、石川氏がやれと言うならノーと言わないと立候補を否定していました。

しかしその後二転三転し、最終的には民主党、社会民主党、国民新党の推薦を受けて立候補し、初当選しました。

つまり川勝知事は、石川嘉延前知事と深い関係のあり、その流れを汲む後継者として登場したわけです。

川勝知事は非自民、野党系の知事

川勝氏は2009年の初当選で、国政から見て野党である民主党、社会民主党、国民新党の推薦を受けました。

僅差の末、川勝氏は初当選を果たしました。

これは、民主党が海野徹氏と川勝氏で候補を一本化できなかった要因もありますので、一本化していれば僅差にはならなかったと思われます。

当時、私は今ほど政治に感心がありませんでした。

しかしこの2009年という年には、誰もが知る日本の政治の重大な出来事がありました。

それは政権交代による、民主党政権の誕生です。

2009年8月に行われた衆議院選挙で自民党は敗北し、そして9月には鳩山由紀夫内閣が誕生しました。

政権を取る直前、民主党の大物である鳩山氏や岡田克也氏、菅直人氏は川勝氏の選挙応援に連日駆けつけていました。

また、他の主要選挙でも、民主党系の候補が軒並み勝利を収めており、日本では民主党ブームが起きていました。

川勝知事は現在こそ無所属としていますが、今回の選挙でも立憲・国民・共産が支援を表明しています。

これが川勝知事が非自民、野党系の知事と呼ばれる所以です。

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12年ぶりに党本部推薦を出す自民党

自民党は2009年以来、12年ぶりに静岡県知事選挙で党本部推薦候補として、岩井茂樹氏を立ててきました。

岩井氏は参議院議員として国土交通副大臣を務めていました。

今回の静岡県知事選挙の立候補で副大臣と参議院議員を辞職しました。

静岡県議会では自民党が最大会派を占め、静岡選出の衆院議員も自民党が多数を占め、参議院静岡選挙区は与党と野党で拮抗しています。

静岡県議会の会派勢力:2021年3月現在

なかなか知事選候補を立てるのに、自民党は苦労していたようですが、結果として党本部推薦として岩井氏を送り込んできました。

2021年衆議院選挙を占う一戦

自民党が推薦候補を擁立した事は、今年行われる衆議院選挙を意識しているかもしれません。

選挙に強い現職・川勝知事に挑む事からも、自民党にとっては負けられない戦いとなるはずです。

衆議院選挙は、解散がなければ10月に行われるはずです。

静岡の顔となる知事選で、自民党が勝利できるか。

今年行われた知事選挙では、現職・与野党相乗り候補である福岡知事選では、自民党推薦候補が勝利しましたが、山形県知事選と千葉県知事選挙では自民推薦候補が敗れました。

果たして野党系の現職・川勝知事を岩井氏が勝利できるか?

選挙区の有権者としても、どのような選挙になるか注目しています。

争点はリニア?候補者の訴える政策は?

静岡県にはリニア問題があります。

リニアの問題について、川勝知事が嫌いな保守系層や、あるいはこの問題にあまり詳しくない人達は、川勝知事が一方的にJRや国に対してゴネているという印象を持っていると思います。

しかし、問題となっている大井川水系の流域市町村で、水問題を不安視している声も事実であり、また県議会でも、この問題を軽視していません。

私は、この問題への川勝知事のやり方について、誤解を生むような振る舞いがあると思っており、その結果ゴネているように見られている事は残念でなりません。

その川勝知事は、今回の選挙ではリニア問題が最大の争点と述べました。

国交省副大臣だった岩井氏を「国交省の顔」と言いリニアを推進する側とする一方、岩井氏はそのような発想が県政をダメにすると反論し、地元住民の理解や対話を重視するとしています。

今の所、リニア問題で両者に大きな主張の違いは見られません。

選挙戦になるにつれて、両者主張はリニアだけでなく、どのような論争が繰り広げられるのか?

有権者として注目していきたいと思います。

<参考>2021年の注目選挙

年間の注目選挙予定・結果(2024年)|NHK
【NHK】2024年の衆院選・参院選・全国の知事選などNHKが注目する選挙のスケジュールをまとめています。告示後には候補者情報、投票日には開票速報や結果をお伝えします。
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