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総選挙前哨戦・参院補選の静岡と山口がスタート
総裁選挙を経て、岸田文雄氏が選出され、第100代内閣総理大臣に選出されました。
その岸田新総理は、今月10月14日に衆議院を解散し、19日公示・31日投開票で総選挙が行われます。
その1週間前の24日には、参議院補欠選挙の投開票が行われます。
これはまさに、岸田新内閣の総選挙を占う前哨戦となります。
特に重要な意味を持つ「静岡参議院補選」
参議院補選は、静岡と山口で行われます。
本日10月7日に告示され、投開票は総選挙投開票日の1週間前の24日です。
その内、より注目を集めているのは静岡選挙区です。
これは、私が静岡県の有権者だからと言うわけでなく、山口県と違い、静岡県は与野党の対決構図になっているからです。
そして、今年行われた先の静岡県知事選挙では、現職の川勝知事が勝利しました。
こちらも与野党対決であり、自民党は敗北を喫しました。
菅内閣では、横浜市長選挙を代表するように、重要選挙で負け続けました。
そんな自民党が選挙の顔として選んだ岸田文雄新総理の最初の戦い。
しかも総選挙直前です。
特に自民党にとっては、選挙の顔を変えただけでなく、先の県知事選挙の立候補で辞職された岩井茂樹氏の持っていた議席です。
ここ静岡の参議院補欠選挙は、与野党にとって大変重要な意味を持っています。
自民党の看板すげ替えは、選挙情勢に影響を与えた
ジャーナリスト・須田慎一郎氏によれば、この静岡選挙区では、菅内閣時の自民党情勢調査で、野党側にリードされていたとの事です。
それが岸田政権になってから、リードが逆転したと報じてました。
早速、菅内閣を引き下ろした事による効果が出たのかもしれません。
ただ、私が思うに、看板が変わっただけで、選挙の情勢が変わる事事態、選挙は人気投票の要素を含んでいると感じざるを得ません。
岸田政権の「再分配」は野党にどう影響するか?
岸田政権の支持率は、各種世論調査で低スタートを記録しています。
高くても6割弱、低ければ5割満たずのようです。
私は個人的には、この数字は健全だと思ってます。
なぜなら、そもそもスタートしたてで、何を期待するのでしょうか?
期待が大きければ、その分裏切られた時の落胆も大きいはずです。
岸田内閣は、低スタートについて、逆を言えば評価を上げる余地も残っていると言えるかもしれません。
ただ気になるのは野党についてです。
総裁選の際、岸田氏は再分配など、新自由主義からの転換を打ち出しました。
この点を野党では、岸田氏と連立政権が組めるという冗談まで出たほどです。
この政策は野党に近く、争点が消されてしまった形です。
実際、静岡参議院補選に立候補している野党系の山崎しんのすけ候補は、「格差の是正」や「資金や金融所得に対する課税」を掲げています。
主張はまるで岸田総理と同じです。
私としては、総裁選では高市早苗氏の政策を支持してましたが、岸田文雄氏が総理になった事で、争点が見えにくくなってしまいました。
これは静岡参議院補選だけでなく、次に控える総選挙でもどのように影響するのか気になる所ではあります。
静岡では野合が実現できず
静岡参議院補選では、自民党公認候補の若林ようへい氏が出馬しています。
前御殿場市長で、静岡県知事選挙では、今回の議席を辞職された岩井茂樹候補を力強く応援されていた事が印象に残っています。
静岡駅南口で行われた決起大会には、私も見に行きました。
去年のコロナ禍直後、御殿場市長として日本で初めてとなる100万円の休業補償を表明したリーダーシップは、私も若林氏を評価しております。
一方、他の候補者は、川勝知事の懐刀と言われ、国民民主党と立憲民主党が推薦する前静岡県議の 山崎しんのすけ氏と、共産党の党県常任委員の鈴木千佳氏です。
総選挙では、共産党と立憲民主党の政策協定による閣外協力、野合が実現しました。
一方、静岡では野党候補の一本化ができませんでした。
地域の事情によるものらしいですが、こうした共産党との野合は、実は立憲民主党の中でも結構あるのではないでしょうか?
立憲民主党の支持団体・連合がかなり共産党に対して否定的です。
共産党は労働革命を掲げる、連合とは相反する組織です。
野合こそ、いかに国民のためにならないか、静岡の前哨戦初日には、それが露呈したのかもしれません。
結局は、より信頼できる有権者を選ぶ事
私は別に自民党推しではありません。
ただ、現状日本を任せられる勢力は、残念ながら自民党しかないと思ってます。
日本には健全な野党勢力がいないのです。
そういう意味では、私個人としては立憲民主党よりも、日本維新や国民民主党には期待はしたいですが、現状やはり何とも言えません。
では、どこに投票すればいいのか?
結局は、自分の選挙区で、任せられ、信頼できる人に投票するしかないかなと思ってます。
もちろん、支持政党があれば、その候補者に入れる事は悪いとはいいません。
ただ、日本では多くの無党派層が存在します。
そうした方々は、どこに入れようかと迷うかも知れません。
自民党は金に汚く信用できない、立憲民主党は政権担当能力がない、その他は泡沫・・・。
では選挙は誰に入れるべきか?
結局は、政策主張やその人の経歴など、任せられる人物に託せば良いのでは無いかと思います。
静岡県の前哨戦の参院補選と総選挙。
私も有権者として、託せられる候補に投票します。