2021年は静岡県知事選挙があります。
告示は昨日の6月3日、投票日は6月20日です。
戦いの構図は、現職知事で野党の支援を受けて4選目を狙う川勝平太氏と、そこに挑戦する自民党推薦の岩井茂樹氏です。
まずはじめにですが、私は岩井氏を推している事を明確にしておきます。
その上で、川勝知事のこれまでの言動や振る舞いは、今回の選挙で審判を受けるべきだと、私は思ってます。
目次
川勝氏は謝罪しても問題発言を繰り返す!
川勝知事は就任してから、様々な問題となる発言を繰り返してきました。
ここ最近での問題発言は、菅総理の学術会議任命問題に対して「菅義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見したということではないか。」という2020年10月7日の発言です。
この後に、川勝知事は発言の撤回と、菅総理への謝罪の意を示しましたが、私は静岡県民として情けない思いがしました。
県議会に「ヤクザ」や「ゴロツキ」がいる
2019年12月、県の構想に反対する県議らについて触れ「県議会にはヤクザもいる、ゴロツキもいる。そういうゴロツキと一線を画してバンバンやってほしい」と発言しました。
さて、このヤクザという言葉も、もちろん問題ですが「ゴロツキ」の意味はなんでしょうか。
辞書によれば「一定の住所、職業を持たず、あちこちをうろついて、他人の弱味につけこんでゆすり、嫌がらせなどをする悪者。無頼漢。ごろ。」とあります。
ヒドイ表現です。
発言について謝罪はしたものの、撤回はしませんでした。
そもそも、そんな「ゴロツキ」のような人が県議会にいるのでしょうか?
菅総理の教養レベルを言う前に、ご自身の教養レベルを心配された方が良さそうです。
県民には年末年始の帰省の自粛を要請して、自身は長野県の軽井沢へ
新型コロナのご時世。
川勝知事は県民に対しては「不要不急の帰省は我慢して控えてください」と述べる一方、自分自身は軽井沢の自宅へ帰省していた事が判明しました。
私個人としては、現在のコロナ禍は、感染予防対策を徹底し、感染を広げるような行動をしなければ、県をまたいだ移動が、それほど悪いこととは思っていません。
しかし、公職にある県知事が、しかも多くの県民に日頃、移動を含めた様々な自粛をお願いしておきながら、それはあんまりだと思います。
最近では、例の日本医師会・中川会長が、コロナ禍の行動様式に背いた国会議員を強く批判しながら、緊急事態宣言下で、自身は政治資金パーティーを開いたり、女性と居酒屋デートをしたりとして、釈明に追われてました。
偉そうなことを言うのが悪いのではありません。
偉そうなことを言うのであれば、己自身の身も正さないと説得力が欠けるという事です。
しかも川勝知事は、県議会でこの問題に対して自身が答弁しませんでした。
代わりに、難波副知事に「帰省」という広辞苑の意味から、知事の行動は帰省にあたらないという趣旨の詭弁とも言える弁明答弁をさせました。
しかも翌日の議会では、川勝知事は「一般質問では知事は一つということで」として、そのようなルールがないにも関わらず、この問題の答弁を避けました。
これについては県議会から誠意がないと申し入れされ、知事もその指摘を真摯に受け止めるとしました。
しかし肝心の県民の気持ちを踏みにじった、不信感への誠心誠意の謝罪はありませんでした。
このような態度を続ける知事を、私は信任できません。
川勝知事、就任8年で全国平均上回る県庁職員の自殺者を出す
川勝知事が知事に就任してから8年で、41人の県庁職員の自殺者を出しました。
知事部局職員では17人となります。
これは1000人あたりの自殺者で見た場合、都道府県・政令指定都市の約2倍にあたります。
直接は川勝知事の責任ではないかもしれませんが、やはり組織のトップとしてふさわしくなかったのでは?と私は思っています。
SDGsで環境問題を叫ぶも、地元住民反対のメガソーラーは許可
リニアの環境問題、そして何より大井川の水量が減少するのであれば、これは大問題です。
川勝知事は、この問題などを絡めて、環境のSDGsモデル県にすると公約で語っています。
しかし伊東市のメガソーラーの件で、2018年7月に、地元住民が反対しているのに、知事は許可を出しました。
環境破壊が懸念されている事業に許可を出したわけです。
もちろんリニアとメガソーラーでは次元の違う問題です。
しかしこのような二枚舌のような態度は、果たしてどうでしょうか?
中には、メガソーラーの事業者が韓国系企業で、知事は親韓・親中だからともで言われています。
私は県民として、それが邪推であってほしいと願いますが、このような態度からも私自身は知事を信頼できません。
川勝知事が混乱させた「沼津駅高架線事業」
長年、静岡県沼津市では、沼津駅を高架化するビジョンがありました。
高架化する事で、街の発展を見込めるからです。
一方で地権者などから反対の声があがったものの、住民投票では反対は否決されまいした。
これに対し、県知事に初就任した川勝知事は、沼津駅高架線事業を不要と、土地の強制収容を行わないと主張しました。
知事の発言は、本件をこじれさせ、結局その4年後、川勝知事は事業推進に変わりました。
今にして思えば、なんだか小池都知事の豊洲問題と同じ、横からのパフォーマンによる現場を混乱させた元祖だったように思えます。
主張や政策が変わることを悪いこととは言いません。
しかし特に公職にある人は、その判断がなぜ変わったのか?そしてその判断は必要だったのか?というような総括が求められると思います。
川勝知事は、これまでの発言をみていても、余り深く考えておらず、思いつきで言っているのでは?との疑っています。
そのような信に置けない方は、県のトップにふさわしくないと思います。
一方の岩井氏のハラスメント疑惑は?
ここまで、川勝知事の批判をしてきました。
それでは対立候補の岩井茂樹氏はどうでしょうか?
「週刊現代」にて、ハラスメント疑惑の記事が出ました。
記事によれば、事務所スタッフに暴行をしたとありあす。
岩井氏の事務所はこれを否定しています。
さて、これは事実なのでしょうか?
事実であるなら、このような人物は川勝知事以上に、県知事にふさわしくないでしょう。
そもそも、真実か真実でないか確かめる術は、私を含めて多くの人にないのではないでしょうか。
そうであるなら、少しこの問題について考えてみました。
自民党本部がこの問題を把握している?
記事には「この件は党本部も把握しており」とありました。
自民党は、最近「政治とカネ」の問題で、広島選挙区の買収資金を誰が出したのか?と批判を集めています。
特に自民党に批判的な人たちからは、この問題も握りつぶしたなんて、ネットの書き込みも見られます。
しかし、私は暴行問題を党が把握して黙認しているのは、さすがに信じがたいです。
暴行された人は、なぜ沈黙しているのか?
もし多くの人が暴行されたのなら、訴えられてもおかしくないです。
しかしそのような話は出てきません。
これから明るみになるのでしょうか?
それとも示談がついているのでしょうか?
選挙戦でダメージを与えるため、絶好のタイミングで名乗り出てくるのでしょうか?
どうなっているのか不思議な事です。
事務所は名誉毀損で反撃しないのか?
火のないところに煙は立たない。
これが事実であると主張する人の中には、岩井氏側が名誉毀損などで反撃しない事を挙げています。
岩井氏側が、選挙戦で裁判をほのめかすのは、マイナスと考えたのか、あるいは記事が事実だから反論のしようがないのか?
私個人としては、事実でないなら、週刊現代に対して厳粛な抗議なり、対抗措置をすべきかと思います。
週刊現代しか報道していない点
自民党が圧力をかけているので、報じられないとありますが、正直私はそれは陰謀だと思います。
こう言ってはなんですが、自民党にそこまでの力があるとは思えません。
そしてマスコミ報道の中で1つの見方があります。
それは、ジャーナリストの須田慎一郎氏が、原英史が篠原議員を名誉毀損で訴えていた裁判の件で、記事の信用性の判断材料に、追っかけ記事があるかどうかという点を指摘してました。
もし報道内容が事実なら、他のメディアも報じるはずです。
一方で、根拠に足らない、名誉毀損で訴えられると思えば、メディアは追っかけで報じないという訳です。
これは、この件を読み解く上で、一つの判断材料だと思っています。
信頼できる、静岡に貢献できる人こそ、県知事にふさわしい!
静岡県に限りませんし、知事に限った話ではありませんが、政治家はどれだけ地元や地域に貢献でき、そして信頼できる人物であるかが需要だと思ってます。
川勝県政は12年の審判を受ける時が来ています。
私は岩井氏こそ、静岡県知事にふさわしいと思ってます。