ロシアのウクライナ侵攻で日本人は目覚めるべき

日本時間の2022年2月23日から始まった、ロシア軍によるウクライナ侵攻

国際秩序を武力による現状変更を試みる動きは、世界に衝撃を与えています。

ウクライナ情勢は終結していませんが、私は改めて、自分自身を含めた日本人の平和ボケを実感した次第です。

私達日本人は、こうした武力侵攻に対してどうするべきか?

一人の日本国民として、考え述べたいと思います。

目次

国際社会・国連という幻想を捨てる事

私自身は前々から思ってましたが、日本人は特に国際社会や国際連合といったものを、過信してしまう傾向にあると思います。

しかし現実は、国連は平和を維持するのには不完全です。

なぜならば、その前提となる5大常任理事国が拒否権を1ヵ国でも発動すれば、何も決まらないからです。

今回も、ロシアは自らの侵略に対して拒否権を行使し、そのロシアに理解を示す中国は棄権という手段を取りました。

国連に限界がある事は明らかです。

正義と悪の国が戦っている訳ではない

国際社会とは、それぞれの国益がぶつかる場所であり、決してそこには正義と悪があるわけではありません。

今回の構図で言えば、私個人はロシアが悪でウクライナが正義だとは思っています。

なぜならば、ロシアの言うウクライナでの大量虐殺などの根拠は何もなく、また最初は東部地域の保護を主張し、キエフにも進行しないとプーチンは言いながら、結果全てだまし討ちです。

民間施設や民間人にも多数の被害や犠牲が出ています。

だからこそ、今回のロシアの行為は侵攻であり、悪であると考えます。

しかしながら、常にアメリカを始めとする西側諸国が正義かと言えば、私は違うと思います。

湾岸戦争では、クエートに対する明らかな侵略に対し、国連が多国籍軍の派遣を決定しました。

しかしイラク戦争は、国連ではなくアメリカの有志連合という形で行い、結果、イギリスの諜報機関がもたらしたとされる大量破壊兵器はイラクにありませんでした

私はアメリカのイラク戦争は間違っていたと思います。

民主主義の自浄作用

私達日本人が忘れてはいけないのは、アメリカは広島と長崎に原爆を落としました

そして大量の民間人を虐殺しました。

決して許されない蛮行です。

しかしアメリカ人の中には、戦争を集結させるために仕方なかったという論理がありますが、私は正しいとは思いません。

もしそうならば、1発目はまずは警告として、無人の地域や海上に落とせば済む事です。

これは、ソ連に対する牽制とアメリカによる原子力爆弾の投下を観測するために行われた許されざる行為です。

しかし、アメリカもまた戦後を経て、その認識は変わりつつあります。

オバマ大統領は、広島に事実上の謝罪を行いました。

そしてバイデン大統領は、憲法を無視した日系人の強制収容を間違いだったと認めました。

日米同盟やアメリカの世界戦略があっての謝罪という見方ももちろんありますが、しかし私はその根底には自由で開かれた民主主義社会があるからこそだと思っています。

アメリカは決して常に正義であるとは思ってませんが、同じ自由と民主主義を共有する仲間として、日米同盟をより一層深化させるべきだと思ってます。

強権主義の暴走

一方のロシアは、一応ソ連崩壊後に民主化されて選挙も行われています。

それ故に、プーチンはロシア国民から支持されているという指摘もありますが、だからといって、今回の侵攻まで支持しているといえるでしょうか?

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また、ロシアは野党候補を暗殺したり、強いメディア規制を敷いたり、今回のロシア国内の反戦デモ抗議も弾圧しています。

これは強権主義であり、およそ西側諸国と共有できる価値観ではありません

もちろん、民主主義だから常に正しいとは限らないのは、ヒトラーのナチスドイツを見れば明らかです。

民主主義は完全で完璧ではありません。

しかし、現在の世界において、民主主義に変わるものがない事も、私には事実ではないかと思えてなりません。

一方の強権主義は権力者が人々を容易に弾圧し、国内ではそれを止める手段がほぼありません

これは、ゼロコロナ対策や北京五輪で見せた中国も同様ですし、中国の方が人権弾圧と社会統制という点ではもっとヒドイと思います。

このような強権主義を許していけないのは、今回のウクライナ侵攻を見ても明らかでしょう。

日本はどうするべきなのか?

それでは日本はどうするべきなのでしょう。

まずは平和ボケ的な認識を改めるべきです。

このロシア侵攻に合わせて、憲法9条を死守する勢力では、「憲法9条があれば他国に侵略できない」と主張をしています。

なるほど、確かにその通りかもしれません。

では、どうやって現在のロシアや中国に、憲法9条を制定してもらうつもりなのでしょうか?

また、日本が侵攻を受けた時は、どうやって相手に止めてもらうつもりなのでしょうか?

ウクライナと日本ではまるで置かれている状況が異なります。

NATOに加盟できてないウクライナと、強固な日米同盟がある日本では、そもそも地政学的なリスクは異なります。

しかし、だからといって、中国やロシアが侵攻してこないとは限りません

中国のウイグルやチベット、そしてベトナムへの侵攻や、ソ連の日ソ中立条約を無視と、日本が降伏後に北方領土を奪われた事実だけ考えても十分なはずです。

例え現在ではその可能性がなくても、国際情勢はあっという間に変化します。

ウクライナへの侵攻も、多くの日本人は21世紀にこんな事が起きるのかと驚いてました。

日本は大丈夫というのは100%の保証などありません。

故に政治家だけでなく、私達国民も、安全保障についてよく考える必要があります。

誰も他国を侵略したいなんて思わないでしょう

しかし、実際に侵攻されたらどうでしょうか

誰が私達の生活を守るのでしょうか?

どうやって日本を守るのでしょうか?

新型コロナでは、感染症に対する国家防疫体制の低さを露呈しました。

国民一体で、危機感を持つべきです。

民主主義国家の日本では、それで政治を少しでも変えていけます。

そして、実際の侵攻に備え、日本は日本でやれる外交力と防衛力の強化を進めるべきだと私は考えています。

そしてそのために覚悟も、私達一人一人に求められているのではないでしょうか。

<ウクライナ情勢>

ウクライナ侵略最新情報
【読売新聞】ロシアが2022年2月24日にウクライナを侵略した。なぜ戦争を起こし、攻撃を続けるのか。ロシア・プーチン大統領の思惑やウクライナ・ゼレンスキー大統領の発言、世界の反応などの最新ニュースを更新中
特集:ウクライナ侵攻 - 産経ニュース
産経新聞社のニュースサイト。緊迫化するウクライナ情勢に関するニュースを一覧で掲載しています。
ウクライナ情勢の記事・特集をまとめたページ NHK
ウクライナ情勢の最新の記事、詳しい特集などをまとめたページです
ウクライナにロシアが侵攻 最新ニュースと解説 - 日本経済新聞
【日経】2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
連載「ウクライナ侵略の深層」一覧 - A-stories(エーストーリーズ):朝日新聞デジタル
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ウクライナ侵攻 | 毎日新聞
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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