アベノマスク発表1周年、変わらぬ日本のコロナ騒ぎ

4月1日はエイプリルフールです。
去年の今頃、世間はどうだったでしょうか。

今と変わらず、いや、今以上の混乱が日本や世界にありました。
新型コロナによる混乱です。

去年の2月には、ダイヤモンドプリンセス号の下船問題が、大きく報じられ、新型コロナが日本に流入するのではと恐怖に包まれていました。
3月までには乗客乗員全員の下船が完了しましたが、その後の政府の対応は大いに批判されるものでした。

まだ新型コロナが未知のウイルスとして恐れられていた時期に、下船した乗客が公共交通機関を使って自宅まで帰宅していたり、あるいは隔離期間を経ずにスポーツジムに通うなどして、ニュースで話題になりました。

日本国内の下船した乗客も多かったので、結果仕方ない部分はあったのかもしれませんが、もし新型コロナがもっと強毒性があり、感染力も高かった場合、やはりこれらの措置は非常にナンセンスだったと思います。
オーストラリアでは、2週間島での隔離が行われるなど、世界ではかなりの緊張感を持って対応されていました。

結果としてみれば、日本はそれらの国々よりも感染者数・死者数で優秀な成績を収めたと言えるかもしれませんが、国家の防疫体制としては疑問と不安が露呈したと私は思いました。

アベノマスクもそんな折の去年4月1日に発表されました。
マスクを一住所当たり2枚の配布するというものです。

エイプリルフールの冗談か?とネットでは話題になってました。
大家族では、アベノマスクは付けられませんし、マスクが届くまでどれくらいかかるのか?という事も話題になり、効果に疑問も持たれていました。

確かに、あの当時は今とは違い、マスクや消毒液などは手に入らない状況でした。
今、出歩くにも多くの人はマスクをし、そして普段マスクなど売っていなかったお店でもマクスが店頭に並ぶところをみれば、その様変わりには驚きです。

しかし、すぐに必要としていた当時、もちろん配らないよりは配ったほうが良いと思いますが、政府の対応といえば、1月に中国・武漢が都市封鎖された頃から暫く立っても、中国人観光客を受け入れていました。
未知のウイルス、1000万を超える大都市が封鎖されるという異常事態を受けても、政府の対応は非常事態とは程遠い対応だったと私は感じてました。

そんな頼りない政策に翻弄されながらも、何とかコロナ禍を過ごして来ましたが、台湾の優秀な防疫体制と、コロナ感染者の圧倒的少なさ、経済へのダメージがなかった点をみれば、やはり我が国の対策には問題があったと私は考えています。

昨日の3月31日には、全国で2843人の感染者(PCR陽性者)を出し、リバウンドだと叫ばれています。
マスコミ報道はコロナ一色といっていいくらい、この一年報じられてきました。

しかし現状では、果たしてここまで騒ぐほどだったでしょうか。
確かに、コロナを軽んじていいと言っているわけではありません。

しかし、年始から発令した緊急事態宣言など、それに見合う明確な効果があったのか?という点は、意見は分かれる所でしょうが、私は効果に疑問を持ってます。
そして緊急事態宣言の延長をした首都圏でも、その効果はなかったと私は思ってます。

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細かな対策をしていた一方、去年には外国人の入国がまだ続き、結果今は変異種の流入が大きく報じられています。
マスコミは外国人の入国を止めろ!と言ったでしょうか?
少なくとも、大きな論調でそのような事はなかったと思います。

現在、感染者数が増えている大阪では、全国初の「まん延防止等重点措置」を国に要請しました。
「緊急事態宣言」との違いは、緊急事態宣言が都道府県単位で、感染状況がステージ4に相当するかに対し、「まん延防止等重点措置」は政府が対象にした都道府県知事が、市町村などの特定地域をに指定でき、基本的にはステージ3相当を想定しているとの事です。

都道府県単位から、より市区町村単位と見れば分かりやすいかもしれません。

しかし、なぜ以前からこのような細かい指定ができなかったと私は思ってます。
東京都と言っても、23区の大都会から、多摩地域などの人口密度が低い地域、島しょ部など、ひとくくりにするには合理性がないと私は思ってました。

このような想定は、去年コロナが落ち着いていた夏頃から導入を進めればよかったと思いますが、結果これは2月に新設されました。

危機に備えるという点において、新型コロナ発生当初にあれだけの教訓があったにもかからわず、生かされていなかったという印象であり、非常に残念な事です。

しかし暗いニュースばかりではありません。
2021年度の景気の見方をNHKが主な企業にアンケートした所、半年後の見通しとして、「緩やかに拡大」との回答が76.8%にも上りました。
決して悲観すべきばかりではありません。

ただ残念なのは、政府の対策とその説明不足、そしてメディアを通じた新型コロナへの煽りとも言える偏向報道です。

私達が新型コロナの危機を乗り越えるのは、感染が止まった時ではなく、日本政府・社会が的確な危機感と対策を講じられるようになってからかもしれません。

【参照:大阪府「まん延防止等重点措置」国に適用要請を決定 全国で初|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/preve-spreading/detail/detail_02.html

【参照:「まん延防止等重点措置」とは?|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/preve-spreading/detail/detail_01.html

【参照:半年後の景気 企業の8割が「拡大」と予測 100社アンケート|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/economic-indicators/detail/detail_31.html

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