【北朝鮮】驚異のハッカー戦士!その手口と目的は?

皆さんは金融資産をお持ちでしょうか?
具体的に、まずピンと来るのは株だと思います。

ここ最近、世界的な株価上昇を耳にしますが、上昇しているのは株価だけではありません。
ビットコインなどの暗号資産も過去最高を記録し、多くの金融市場にお金が流れています。

その背景にあるのは、先進各国を中心とした金融緩和です。
日本でも有名な「異次元の金融緩和」は継続し、株式市場などに資金が流れています。
流れた資金が株などの金融資産を押し上げ、このような環境は市場参加者の強気に繋がり、一層の上昇を引き起こしていると専門家はみています。

世界中でお金が溢れる中、それとは反対に資金に苦しむ国があります。
それが北朝鮮です。

北朝鮮は長らく続く経済政策の影響と、去年からのコロナによる影響で、経済はかなり困窮しているとされています。
それは、一時期日本や世界を騒がせた、ミサイルの発射実験がほとんど行われなくなった点からも明らかです。

そんな北朝鮮では資金、とりわけ外貨が欠かせません。
今、北朝鮮が外貨を獲得するのに力を入れている分野があります。
その1つはハッキングによる手法です。
ハッキリ言えば不正行為です。

しかし北朝鮮は、それに頼らねばならないくらい外貨獲得ができない状況にあるようです。
もっとも、昨今の経済が困窮する前から、北朝鮮は長年、偽ドル作りなどをして不正な手段で外貨を獲得してきました。
もはや不正な外貨を獲得手段は国策事業といっていいでしょう。
そして今では、サイバーセキュリティなどを付いたハッキングは、北朝鮮にとって重要な外貨を獲得手段になっているようです。

2月17日には、アメリカ司法省が、米国内の企業や銀行へのサイバー攻撃で13億ドル(約1400億円)を不正に取得した疑いがあるとして、北朝鮮のハッカー3人を起訴したと発表しました。
米国以外を含めれば、更に被害は多数に上ると思われます。
日本も例外ではないと思います。

その手口とはどんなものでしょうか。

その手口としては、銀行のシステムにマルウェアを仕込み、SWIFT(国際銀行間決済システム)のコードをハッキングし、北朝鮮の支配下にある第三国の銀行口座に送金する方法を取っていたそうです。
どのようにマルウェアが仕組まれたかは気になる所でもあります。

また、外国の銀行システムにマルウェアを仕込み、関連するプログラムを操作してATMから現金を引き出す手法を使ったことも確認されています。

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そして今話題のビットコインなどの暗号通貨も狙われました。

暗号資産の取引所をハッキングし、そこから暗号資産を盗み、別の仮想通貨に交換し、最終的に現金にする、いわゆるマネーロンダリングも行われていたようです。

また暗号資産を使ったものとしては、「ランサムウェア」というマルウェアを使い、感染したパソコンの重要だと思われるファイルを暗号化してしまいます。
暗号化されたファイルを戻すのに、攻撃者から暗号通貨を要求され、狙われた企業、あるいは個人は復号するために要求通り支払いをするケースがあるようです。

暗号通貨絡みでは、暗号資産取引アプリを開発し、それを人に使わせてそのまま盗むという手法もあるそうです。

非常に巧妙なやり方を使い、北朝鮮が外貨獲得に必死なのがよく分かります。

暗号資産は私も所有してますし、様々な賛否などの意見はありますが、私は将来決済手段の一つして定着する事を期待しています。

しかし、それを狙い悪用する北朝鮮。
結局はいたちごっこになるでしょうが、彼らの思い通りにならないよう、しっかりと当局や企業はセキュリティ対策を万全にしていただきたいと願います。

【参照:米、北朝鮮3人のハッカーを起訴 世界で1400億円被害: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN180340Y1A210C2000000/

【参照:北朝鮮のサイバー攻撃、「企業脅迫」が急増 : 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM107HZ0Q1A210C2000000/

【参照:北朝鮮、外貨獲得の手口巧妙化 盗んだ仮想通貨を資金洗浄: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN090C80Z00C21A2000000/

【参照:「北朝鮮ハッカー、13億ドルに手を付けた世界的銀行強盗」-Chosun online 朝鮮日報

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